FX VPS おすすめ2026年版|EA24時間稼働させる選び方と人気7サービス比較
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最終更新: 2026年06月
会社員をしながらFXの自動売買(EA:エキスパートアドバイザー、MT4/MT5上で動く自動取引プログラムのこと)を始めて7年になります。最初の頃、私がやらかした失敗のひとつが「自宅PCでEAを動かし続けること」でした。
ある朝の通勤電車でスマホを確認したら、ポジション(保有中の取引)が前夜から全く動いておらず、帰宅してみるとWindows Updateの再起動でMT4が落ちていた——という経験をした方、きっと少なくないと思います。私はこれで数万円の損失を出しました。
VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバーのこと。インターネット上で24時間365日稼働し続けるレンタルサーバー)を使えば、自宅PCの電源を切ってもEAは動き続けます。ただ、サービスごとに料金・スペック・隠れコストに大きな差があって、最初は選び方がさっぱりわかりませんでした。
この記事では、私が7年間使い続けてきた経験と、2026年時点の最新データをもとに、副業サラリーマンがEA運用に使えるVPSを選ぶための判断基準と、おすすめ7サービスの比較をまとめます。「FXで確実に稼げるVPS」なんてものは存在しませんが、「EAを安定稼働させる環境」を整えることは、リスク管理の第一歩だと私は考えています。
この記事でわかること
- FX EA 24時間稼働にVPSが必要な理由(自宅PC運用との違い)
- VPS選びで見るべき5つのポイント(メモリ・RDSライセンス・SLA・レイテンシー・料金)
- FX VPS おすすめ7サービスの実質月額込み比較(2026年最新)
- EA稼働数別のVPS選び方(初心者〜上級者)
- VPS障害時のリスクと対策
FXのEAを24時間稼働させるためにVPSが必要な理由
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FX EAを24時間稼働させるには、自宅PCではなくVPS(仮想専用サーバー)が実質必須です。自宅PCはWindows Updateの自動再起動や停電・断線で予告なく停止するため、外出中のEA稼働を保証できません。
[関連記事: MT4/MT5でEAを使い始める前に知っておくべきこと]
自宅PCを使い続けることのリスク(副業サラリーマン目線)
副業でFXをやっている私たちにとって、日中は仕事に集中しなければなりません。帰宅してPCを確認するまでの間、EAが止まっていたとしても誰も気づかない——これが自宅PC運用の最大のリスクです。
実際のところ、自宅PCをEA稼働用に使い続けると、こんな問題が出てきます。
Windows Updateの強制再起動問題 Windows 10/11は定期的に更新プログラムを適用し、設定によっては自動で再起動します。更新のタイミングが深夜や外出中と重なれば、気づかないうちにMT4が落ちているわけです。私が数万円の損失を出したのも、まさにこのケースでした。
電気代の問題 デスクトップPCを24時間365日稼働させた場合の電気代は、機種によりますが月3,000円以上になることも多いです(複数の比較サイトが算出したシミュレーション)。VPSの月額料金と比べると、実はVPSのほうがコストパフォーマンスが良いケースも少なくないんですよね。
ネット回線・停電のリスク 自宅のインターネットが一時的に切断されたり、雷で停電したりすれば、その間EAは止まります。平日昼間のトラブルは、会社にいる私たちにはどうにもできません。
スペック不足 古いPCでMT4を複数起動すると動作が重くなって注文の執行が遅延することがあります。おまけにEA稼働中は他のアプリをまともに使えない、なんてことも。
VPSを使うと何が変わるか
VPSに切り替えると、上記の問題はほぼ解消されます。
- 24時間365日稼働: データセンターの商用電源・回線を使うため、自宅の停電・断線に影響されない
- Windows Updateの管理: 更新タイミングを自分でコントロールできる(または更新しないよう設定できる)
- 専用リソース: EAだけのために使えるメモリ・CPUが確保される
- リモートデスクトップ接続: スマホや職場のPCからでも接続してMT4を操作できる
自宅PCの電気代(月3,000円以上)とVPS代(月2,600〜4,600円程度)を比較すると、コスト面でも大差がなくなることがわかります。安定性・管理のしやすさまで考えると、VPSのほうが副業サラリーマン向きだと私は感じています。
FX EA向けVPS選びの5つのポイント
FX EA向けVPSを選ぶ際は、①メモリ(EA稼働数の目安)、②RDSライセンスの込み/別途、③稼働率SLA、④サーバーレイテンシー、⑤料金・試用期間の5点を確認するのが最短ルートです。
①メモリ・CPUスペック(EA稼働数別の目安)
MT4/MT5でEAを動かすとき、最も重要なリソースはメモリ(RAM)です。CPUはEAの種類によって負荷が変わりますが、まずメモリを基準に選ぶのが基本。
| EA稼働数の目安 | 必要メモリ目安 | |---|---| | 1個 | 1GB | | 2〜3個 | 2GB | | 4〜6個 | 3GB | | 8個以上 | 4GB | | 10〜20個以上 | 8GB以上 |
副業を始めたばかりの方はEA1〜3個で十分なので、2GBプランから始めて、必要に応じてスケールアップするのが現実的です。最初から8GBプランを契約して持て余すよりも、小さく始めて増やす方が無駄がありません。
②OS(Windows Server)とRDSライセンス料の落とし穴
MT4/MT5はWindows専用のソフトウェアです。そのため、FX向けVPSはWindows Serverが動いていることが前提になります。
知っておかないと痛い目を見るのが「RDSライセンス(Remote Desktop Services:リモートデスクトップ接続を可能にするWindowsのライセンス)」の問題です。
RDSライセンスが「込み」か「別途」かで月額が大きく変わる
Windows ServerにリモートデスクトップでアクセスするにはRDSライセンスが必要です。これを含んでいないVPSの場合、別途月額1,320〜1,386円が上乗せされます。
例えばConoHa for Windows Serverは月額1,239円〜と表示されていますが、RDSライセンス(1,386円/月)を加えると実質2,625円〜になります。一方、お名前.com デスクトップクラウドやシンクラウドデスクトップ for FXはRDSライセンス込みの料金を提示しています。
サービスの表示価格だけ見て「安い!」と飛びつくと、後から請求が増えて驚くことになります。私も最初にこれをやらかしました。後述の比較表では「RDS込み実質月額」を記載しているので参考にしてください。
③稼働率SLAとデータセンターの信頼性
SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)の稼働率は「99.99%以上」を謳うサービスが多いです。一見すると「ほぼ100%じゃないか」と思えますが、計算してみると見え方が変わってきます。
稼働率99.99%の許容ダウンタイムは年間約52.56分(出典: saiseich.com・業界共通計算式)
年間52分の停止が許容されているということは、年に数回、数分〜数十分のメンテナンスや障害で止まる可能性があるということです。稼働率が99.9%(9が3つ)になると、年間約8.76時間の停止が許容されます。
EA自動売買において、VPS停止のタイミングが重要なエントリーポイントと重なれば、機会損失や意図しないポジション放置につながるリスクがあります。SLAの数字だけでなく、そのサービスの過去の実績や障害履歴も確認できると安心です。
④サーバー設置場所とレイテンシー
レイテンシー(latency:注文指示を出してから証券会社のサーバーに届くまでの遅延時間)は、EAの執行品質に影響します。
OANDA Japanが実測したデータによれば、VPS各社のレイテンシーには差があります。
- お名前.com: 平均303.28ms
- ConoHa: 平均428.16ms
(出典: OANDA Japan実測データ https://www.oanda.jp/lab-education/ea_trading/intermediate/latency-comparison/)
この差が引き起こすスリッページ(slippage:注文を出した価格と実際の約定価格のずれ)は、最良VPS〜最悪VPS間で-0.3pips〜-1.7pips、差にして1.4pips(出典: OANDA Japan実測、同上URL)。1回の取引では小さく見えますが、月に数百回のトレードをするEAなら積み重なります。
国内のFX業者(インターリンク・石狩DCなど)にサーバーを置いているVPSを選ぶと、レイテンシーを抑えやすくなります。
⑤料金・無料試用期間
副業サラリーマンとしては、コストの費用対効果を常に意識したいところです。
- 無料試用期間(10〜14日)があるサービスを優先的に選ぶ: 実際に使ってみないとわからない部分が多い
- 最低契約期間を確認する: 3ヶ月縛りがある場合、合わなかったときの損失が大きい
- スケールアップの容易さ: EA数が増えたとき、プランを上げやすいかどうか
FX EA向けVPSおすすめ7サービス比較(2026年版)
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2026年時点でFX EA向けにおすすめのVPSは、RDSライセンス込みで月額2,600〜3,000円前後のサービスです。副業初心者には「お名前.com デスクトップクラウド」か「シンクラウドデスクトップ for FX」がコスト・安定性・使いやすさのバランスで最も選ばれています。
[関連記事: MT4 EAのインストールと初期設定ガイド]
比較表
| サービス名 | プラン | 表示月額 | RDS | 実質月額 | メモリ | MT4推奨数 | 無料試用 | |---|---|---|---|---|---|---|---| | お名前.com デスクトップクラウド | StartUp | 2,640円 | 込み | 2,640円 | 2GB | 1〜3個 | 初月1,100円 | | お名前.com デスクトップクラウド | Standard | 4,620円 | 込み | 4,620円 | 4GB | 6〜8個 | 初月1,100円 | | お名前.com デスクトップクラウド | Premium | 7,260円 | 込み | 7,260円 | 8GB | 11〜20個 | 初月1,100円 | | シンクラウドデスクトップ for FX | 最安プラン | 2,890円 | 込み | 2,890円 | 2GB〜 | 3〜45個 | 無料14日間 | | XServer VPS for FX プレミアム | 最安プラン | 9,016円 | 込み | 9,016円 | 48GB | 20〜25個 | 無料14日間(※12ヶ月契約) | | ConoHa for Windows Server | 最安プラン | 1,239円 | 別途1,386円 | 2,625円 | 1GB〜 | — | なし | | ABLENET VPS | 最安プラン | 2,208円 | 別途1,320円 | 3,528円 | 2GB | 2〜36個 | 無料10日間 | | さくらのVPS | 最安プラン | 2,805円 | 別途必要 | 要確認 | 1GB | — | なし | | Winserver | 最安プラン | 2,970円 | 込み | 2,970円 | 3GB | — | 無料14日間 |
※料金は税込。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
お名前.com デスクトップクラウド
GMOインターネットグループが運営する、FX用VPSとして国内で最も知名度が高いサービスのひとつです。
RDSライセンス込みで表示価格のとおりの料金が請求されるので、後から「あれ、想定より高い」ということになりません。初月1,100円の試用期間があって、通常プランとほぼ同等の機能で試せます。MT4推奨稼働数がプランごとに明示されているのも、初心者には親切な設計です。稼働率SLAは99.99%以上。
スペック別の使い分け
- StartUp(2,640円/月): EA1〜3本。副業の入口として最も使いやすい
- Standard(4,620円/月): EA6〜8本。中級者向け
- Premium(7,260円/月): EA11〜20本。複数戦略を並行運用する上級者向け
私が最初に試したのもお名前.comです。初月1,100円で試せるのは初心者に優しい設計だと思います。実測レイテンシーはOANDA Japan計測で平均303.28msと、国内VPSの中では良好な部類です。
シンクラウドデスクトップ for FX
エックスサーバー系列のFX特化型VPSです。2026年時点で対応MT4推奨数の幅(3〜45個)が広いのが特徴です。
RDSライセンス込みで、無料14日間トライアルあり。プランが細かく分かれているのでEA数に合わせて選びやすく、メモリ2〜20GBまでのラインナップが揃っているので、EA数が増えてきたときのスケールアップが比較的しやすい設計です。
ただ、最低3ヶ月契約という縛りがあります。「まず1ヶ月だけ試したい」という方には正直向きません。14日間の無料トライアルをしっかり活用して納得してから申し込む方がいいと思います。稼働率SLAは99.99%以上。
XServer VPS for FX プレミアム
エックスサーバーが提供するハイスペック向けVPSです。
48GBメモリ・8vCPU・NVMe SSD 400GBという圧倒的なスペックで、Windows Server 2025対応、10Gbpsの高速ネットワーク、リソース専有型(他ユーザーとリソースを共有しない)国内唯一のサービスと謳っています。MT4推奨20〜25個、無料14日間トライアルあり。
月額9,016円〜(12ヶ月契約・通常価格。キャンペーン割引が適用される時期は公式サイトを参照)と費用は高いですが、EAを20本以上本格運用する上級者には選択肢になります。副業スタート期の方には正直オーバースペックです。私も最初からこれを選ぶ必要は全くないと思っています。
ConoHa for Windows Server
GMOインターネットが提供する汎用VPSにWindows Serverを組み合わせたサービスです。
表示価格は月額1,239円〜と確かに安く見えます。ただし、RDSライセンス(1,386円/月)が別途必要なので実質2,625円〜になります。無料試用期間もありません。
時間課金が可能なので短期の試し使いには向いている面もありますが、FX特化型のサービスではないため、MT4推奨稼働数などの目安も明示されていません。コスト重視で自分でスペックを管理できる中級者以上向けという印象です。
ちなみに実測レイテンシーはOANDA Japan計測で平均428.16msと、お名前.comより遅めのデータが出ています。スキャルピング系のEAには不向きかもしれません。
ABLENET VPS
2000年代から続く老舗ホスティング会社のVPSです。
2000年代創業の老舗ホスティング会社で稼働率99.99%以上のSLAを保証、Windows Server 2025対応、バックボーン回線220Gbpsの大容量。MT4推奨2〜36個(プランによる)で、無料10日間トライアルあり。
長期安定性を重視する方に向いています。国内データセンター(大阪)での安定稼働実績があります。RDSが別途1,320円/月必要な点は忘れずに確認してください。実質3,528円〜になります。
さくらのVPS
さくらインターネットが提供する老舗VPSサービスです。
月額2,805円〜ですが、Windows Server環境での費用は別途確認が必要です。RDSライセンス費用も別途必要になります。
FX専用というわけではないため、MT4稼働数の目安は明示されていません。インフラの安定性と会社の信頼性を重視する方向けです。実際の費用はWindows ServerプランのOSライセンス・RDSライセンスを含めて確認した上で比較してください。
Winserver
Windows Serverに特化したVPSサービスです。
月額2,970円〜(RDSライセンス込み)で、3GBメモリ(EA3〜5本の運用に向く)、「メモリ完全保証」を謳っており(共有リソースの不安が少ない)、無料14日間トライアルあり。
知名度は大手に劣りますが、RDS込みで3GBメモリが確保されている点と無料14日間トライアルがある点は評価できます。初心者がお名前.comの次に試す選択肢として悪くない印象です。
VPSの安定稼働環境が整ったら、次はEA自体の設計・バックテストに時間をかけるのが正解です。Claudeを活用してインジケータの設計・分析ができるFXツールhedgrow-fxはこちら。
EA稼働数別・おすすめVPSの選び方
EA稼働数ごとの目安は「1〜3本は2GBプラン(月額2,640〜2,890円)、4〜10本は4GBプラン(月額4,620円前後)、11本以上は8GB以上(月額7,260円〜)」です。最初は小さく始めるのが副業のリスク管理の基本です。
EA1〜3本(初心者・副業スタート期)
副業を始めたばかりで「まずEAをひとつ動かしてみたい」という段階なら、必要以上のスペックは不要です。
おすすめ
- お名前.com デスクトップクラウド StartUp(2,640円/月・初月1,100円): 初月1,100円で試せる点、知名度とサポートの充実度で最も入りやすい
- シンクラウドデスクトップ for FX(2,890円〜・無料14日間): 無料トライアルをしっかり試したい方向け
2GBメモリでEA2〜3本は十分動きます。「最初から複数EAを動かすかもしれないから4GBにしておこう」という気持ちはわかります。でも、副業スタート期は小さく始めて様子を見るのが私の経験上の正解です。リスク管理の観点でも、まず1〜2本のEAで安定運用のコツを掴んでから増やしていく方が賢明だと思っています。
月額コスト試算(EA1〜3本)
- VPS代: 2,640円
- 自宅PC電気代の節約分: 月3,000円以上の削減
- 実質的な追加負担: ほぼゼロ〜むしろ節約
EA4〜10本(中級者・拡張期)
EAの数が増えてきたら、メモリ4〜8GBのプランへのアップグレードを検討します。
おすすめ
- お名前.com Standard(4,620円/月・4GBメモリ): StartUpから継続するなら自然な選択
- シンクラウドデスクトップ for FX(上位プラン): 対応EA数の幅が広く拡張性が高い
4GBあればEA8本前後は安定して動きます。複数の通貨ペアで異なる戦略を同時に走らせる段階になったら、このスペックが目安です。
EA11本以上(上級者・本格運用期)
EA11本以上を本格運用する場合は、8GB以上のメモリを確保してください。
おすすめ
- お名前.com Premium(7,260円/月・8GBメモリ・MT4推奨11〜20個): EA数別の目安が明示されており管理しやすい
- XServer VPS for FX プレミアム(9,016円〜・48GBメモリ・専有型): 20本超・高頻度EAには最高スペック
正直なところ、EA11本以上を副業でやっている方はすでにかなり本腰を入れた運用をされていると思います。その段階では、VPS代よりも「EA自体の品質」と「リスク管理」の方が重要です。ただインフラとして安定したスペックが必要なことは確かなので、ここだけはケチらない方がいいと私は思っています。
[関連記事: FX EAのバックテストと前向きテストの正しいやり方]
VPS利用時に知っておくべきリスクと注意点
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VPS利用時の主なリスクは「稼働率SLA 99.99%でも年間52分の停止が許容されていること」「EA自体の損失リスクはVPSでは回避できないこと」「海外FXの無料VPSは利用条件があること」の3点です。
VPS障害時のリスク(稼働率99.99%でも年間52分の停止がある)
稼働率99.99%という数字は優秀に見えますが、現実として年間約52.56分の停止が「許容されている」という意味です(出典: saiseich.com・業界共通計算式)。
この52分がどのタイミングで起きるかはわかりません。もし重要な経済指標発表(米雇用統計など)の直前にVPSが落ちたら、どうなるでしょうか。
- 保有ポジションに対するロスカット(証拠金を下回ると強制的に決済される仕組み)の注文が入らない
- 意図していないポジションが放置されたまま相場が動く
- 決済のタイミングを逃す
稼働率SLA 99.99%と99.9%では年間許容ダウンタイムが約10倍違います(52分 vs 8.76時間)。VPS選びにおいて稼働率SLAは重要な指標ですが、それが「完全無停止を保証するもの」ではないことを理解した上で使うことが大切です。
私の対策: VPSのアラートメールや監視ツールを設定しておき、異常を検知したら即座に確認できる体制を作っています。また、重要指標発表の前後はEAを手動で一時停止することもあります。
EA自動売買のリスク(金融庁の見解)
EAは自動で24時間取引しますが、EA自体が利益を「保証」するものではありません。
金融庁は公式サイトで以下のように述べています。
「差し入れた証拠金以上の多額の損失が生じるおそれのある非常にリスクの高い商品」 (出典: https://www.fsa.go.jp/ordinary/iwagai/)
FXはレバレッジ(少ない元手で大きな取引ができる仕組み)を使うため、相場が想定外の方向に動いたとき、証拠金以上の損失が発生するリスクがあります。EAを使って自動売買にしても、このリスクはなくなりません。
私自身、最初の3年間は毎年30〜50万円の損失を出していました。EAを使い始めた当初は「設定さえしておけば稼いでくれる」と思っていた時期もあります。でも実際は、EAのパラメータ(設定値)が市場環境の変化に合わなくなると損失が続くことも普通にあります。
VPSはEAを安定稼働させるためのインフラであって、利益を生み出すものではありません。 EA自体の選定・設定・リスク管理は別の話です。
海外FX無料VPSの落とし穴
XMTrading(エックスエム)などの海外FXブローカーは、一定の取引量をクリアすると無料でVPSを提供するサービスを展開しています。
「無料でVPSが使えるならそれで十分じゃないか」と思う方もいると思います。ただ、条件があります。
無料VPS利用に必要な条件(XMTradingの場合の目安):
- 一定の口座残高(例: 5万円以上)の維持
- 月間一定の取引量のクリア
条件を下回った月は、翌月から有料になるか、VPSの利用権が停止されます。副業サラリーマンとして取引量が少ない月があると、VPSが突然使えなくなるリスクがあるわけです。
また、海外ブローカーの無料VPSはスペックが低め(1〜2GBメモリが多い)で、EA複数本の運用には向かないことも多いです。
「無料だから」と飛びついて、条件を達成しようとして過度なトレードをするのは本末転倒です。VPS代を払っても国内の安定したサービスを使う方が、副業サラリーマンとしての長期安定運用には向いていると私は考えています。
まとめ:副業サラリーマンが最初に選ぶべきVPSは?
7年間の経験から、副業サラリーマンがFXのEA運用を始めるときのVPS選びをまとめます。
最初の一歩に最もおすすめするのは「お名前.com デスクトップクラウド StartUp(初月1,100円)」か「シンクラウドデスクトップ for FX(無料14日間)」のどちらかです。
理由は3つです。
- RDSライセンス込みで追加費用なし(隠れコストがない)
- 初月割引・無料試用期間で試せる(合わなかったときの損失が少ない)
- FX特化型サービスで、MT4推奨稼働数が明示されている(選びやすい)
EA数が増えてきたら、同じサービスの上位プランに移行するか、XServerやシンクラウドの高メモリプランを検討してください。
ひとつお伝えしておきたいのは、VPS選びに過度な時間をかけすぎないことです。私も最初はどのVPSが最高かを調べることに数週間使ってしまいました。でも、EA運用で大切なのはVPSのスペックよりも、EAの選定・リスク設定・ドローダウン(最大損失幅)の管理です。VPSはあくまで「安定稼働のためのインフラ」であって、それ以上でも以下でもない。
まず試用期間で実際に動かしてみて、問題なければ継続する。合わなければ別のサービスを試す。そのシンプルな判断でいいと思っています。
VPS環境が整ったあとのEA設計・改善ステップに興味があれば、Claudeを活用してエントリーポイントの分析・参考情報を提示するFXツールhedgrow-fxも参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q: VPSがなくてもMT4でEAは動かせますか? A: 動かせますが、自宅PCの電源を入れている間だけです。外出中や就寝中にPCが再起動・停止するとEAも止まるため、24時間安定稼働を求めるならVPSは実質必須です。
Q: 海外FXブローカーの無料VPSと有料VPSは何が違いますか? A: 海外FX無料VPSは一定の取引量・残高条件を下回ると有料化・停止になるリスクがあります。条件を維持しようとして過度なトレードを誘発しやすく、スペックも低めです。安定したEA運用を優先するなら、条件なしで使える有料VPSを選ぶ方が長期的には安心です。
Q: RDSライセンスとは何ですか?別途支払いが必要なサービスはどれですか? A: RDS(Remote Desktop Services)はWindowsにリモートデスクトップ接続するために必要なライセンスです。お名前.com・シンクラウド・XServer・Winserverは込みの価格で提示されています。ConoHa(+1,386円/月)・ABLENET(+1,320円/月)・さくらのVPSは別途必要なので、表示価格に加算して比較してください。
Q: EAを1本しか動かさないなら安いVPSで十分ですか? A: EA1本であれば2GBメモリのプランで十分です。お名前.com StartUp(2,640円/月)やシンクラウドの最安プランで問題なく動きます。スペックを持て余すより、小さく始めて必要に応じて上げる方が副業の初期コストを抑えられます。
Q: VPSが障害で止まったとき、ポジションはどうなりますか? A: VPSが停止してもFX業者のサーバーに入っているポジション自体は消えません。ただし、ポジション管理やロスカット注文の更新がEA経由で動いていた場合、VPS停止中はそれらの処理が行われません。重要な局面でVPSが落ちると、意図しないポジション放置になるリスクがあります。VPS障害アラートの設定と、緊急時のスマートフォンからの手動確認ができる体制を作っておくことを強くおすすめします。
Q: FX VPSの月額料金の相場はいくらですか? A: FX EA向けVPSの月額相場は、RDSライセンス込みで2,500〜4,600円程度です(2026年時点)。EA1〜3本の初心者向けは2,600〜2,900円前後、EA6〜10本の中級者向けは4,000〜5,000円前後が目安です。表示価格が安く見えてもRDSライセンスが別途必要なサービスがあるため、実質月額で比較することが重要です。
Q: FX EAを動かすのに必要なメモリの目安は? A: EA1本なら1GB、2〜3本なら2GB、4〜6本なら3GB、8本前後なら4GB、10〜20本以上なら8GB以上が目安です。副業の入口として1〜3本から始める場合は、2GBプランが最もコスパよく使えます。メモリが不足するとMT4の動作が不安定になるため、EA数が増えてきたら早めにプランをアップグレードしてください。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定のVPSサービスや金融商品への投資を推奨するものではありません。FX(外国為替証拠金取引)は、差し入れた証拠金以上の多額の損失が生じるおそれのある非常にリスクの高い商品です(金融庁)。VPSサービスの料金・仕様は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。投資判断はご自身の責任でおこなってください。
