最終更新: 2026年6月
XServer VPS for FXでEAを設定するには? — VPSを申し込み、RDP接続でWindowsサーバーにアクセスし、MT5をインストールしてEAファイルを配置したうえで「アルゴリズム取引を許可する」設定を有効化することで稼働します。
この記事でわかること
- XServer VPS for FXの料金プランと初心者向けの選び方
- 申し込みからRDP接続・MT5インストールまでの全手順
- EAファイル(.ex5)の配置方法と自動売買の有効化設定
- 再起動後もEAが止まらない自動ログオン・スタートアップ登録の方法
- 初心者がつまずく7つのエラーと対処法
会社員をしながらFXをはじめて3年目になります。最初の1年半は自宅PCでMT5(メタトレーダー5)を動かしていたんですが、ある日気づいたら自動売買(EA)が止まっていて、エントリーするはずのポジションが取れていない、ということがありました。
原因はPCをスリープにしていたこと。それだけの話なんですが、当時の私には「EAを24時間動かし続けるにはどうすればいいんだ」という問題がどうしても解決できなかったんです。
調べていくうちに「VPS(仮想専用サーバー)」という概念にたどり着きました。この記事では、私が実際にXServer VPS for FXのプレミアムプランを申し込んで、ゼロからEAを稼働させるまでの全手順を、できるだけ噛み砕いて紹介します。
「EAって面白そうだけど、設定が難しそうで踏み出せない」という方の背中を、少しでも押せたらと思って書きました。
1. XServer VPS for FXとは何か(VPSの基本説明と初心者に必要な理由)
XServer VPS for FXは、FXのEA運用に特化したVPS(仮想専用サーバー)サービスです。データセンターの24時間稼働環境を使うことで、自宅PCの制約なしにEAを動かし続けることができます。
まず「VPS」という言葉から整理します。
VPS(Virtual Private Server)とは、仮想専用サーバーのことです。一言で言うと、データセンターにある高性能なコンピュータを、自分専用の仮想マシンとして借りるサービスです。
「サーバーを借りる」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実態は「インターネット越しに操作できる、24時間動き続けるWindows PCを借りる」イメージで捉えてもらえれば大丈夫です。
では、なぜFXのEA運用にVPSが必要なのか。
自宅PCの場合の問題点
- PCをスリープにするとMT5が止まる
- 停電・再起動でEAが止まる
- 自分がPCを使っているとき、処理が競合する
- インターネット回線が不安定なときに接続が切れる
VPSを使う場合
- データセンターが24時間365日動かし続けてくれる
- 自宅のネット環境とは別の回線を使う
- 自分がPCを使っていてもVPS側には影響しない
XServer VPS for FXは、そのVPSのFXトレード特化版です。OSにWindows Server 2025を採用しており、MT4・MT5がそのままインストールできます。SLA(稼働率保証)は99.99%なので、年換算で約52分、月換算では約4分程度の停止が最大水準です。
「EAを24時間動かしたいけど、自宅PCは止められない」という方には、現状で選択肢として有力なサービスだと思っています。
2. 初心者向け料金プラン選び — XServer VPS FXはライトプランで十分
初心者がEAを動かしはじめるなら、XServer VPS for FXのライトプランで十分です。EA3〜5個程度の運用であればスペックは過剰になりません。
申し込む前に、まずプラン選びです。2026年6月時点のプランと価格は以下のとおりです(2026年8月27日までのキャンペーン価格。XServer公式料金ページで最新価格を確認してください)。
| プラン | vCPU | メモリ | NVMe SSD | EA数の目安 | 月額(キャンペーン) | |---|---|---|---|---|---| | ライト | 4コア | 10GB | 100GB | 5〜7個 | 7,212円 | | スタンダード | 4コア | 24GB | 200GB | 10〜15個 | 11,775円 | | プレミアム | 8コア | 48GB | 400GB | 20〜25個 | 23,552円 | | ビジネス | 12コア | 64GB | 600GB | 30個以上 | 35,327円 |
※価格はキャンペーン期間中のものです。キャンペーン終了後は変動する場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
全プラン共通で「最低利用3ヶ月・一括前払い」という条件があります。
つまりライトプランでも、申し込み時点で最低でも3ヶ月分(約21,636円)の支払いが発生します。これは事前に頭に入れておいてください。
私は最初「プレミアムにしたほうが安心」と思ってプレミアムを選びましたが、実際に動かすEAが3〜5個程度なら、ライトプランで十分です。
初心者にライトプランを勧める理由は2つあります。
-
EAの数は最初から多くない — EA選び・バックテスト・実運用のサイクルを回しながら、実際に稼働させるEAの数は増えていく。最初から25個同時稼働する人はほぼいない。
-
後からプランアップグレードできる — 必要になったときに上位プランへ移行すれば良い。最初から高いプランを払い続ける必要はない。
ちなみに私がプレミアムを使っているのは、スイングとデイトレードを組み合わせて15個前後のEAを回すようになった今だからです。3年目で、やっとプレミアムが必要になってきた、という感じです。
14日間の無料トライアルがあるので、まずはライトプランで試してみることをおすすめします。
[内部リンク: FX EA おすすめ・選び方記事]
3. 申し込みから初期設定までの手順(XServer VPS FX 初心者向けステップガイド)
XServer VPS for FXの申し込みは公式サイトから5ステップで完了します。申し込み完了後、数分〜10分でVPS設定完了メールが届きます。
では、実際の申し込み手順を追っていきます。
Step 1: 公式サイトから申し込み
XServer VPS for FXの公式サイトにアクセスし、「今すぐ申し込む」をクリックします。Xserverアカウントをすでにお持ちの方はそのままログイン、初めての方は新規登録が必要です。
Step 2: メールアドレス認証
登録したメールアドレスに認証コードが届きます。コードを入力して認証を完了させます。
Step 3: クレジットカード情報の登録
支払い方法としてクレジットカードを登録します。自動更新される仕組みになっているので、カード情報は正確に入力しましょう。
Step 4: VPS設定
ここが最初の重要なポイントです。
- サーバー名・ホスト名: 任意の名前でOKです。後から変えにくいので、わかりやすい名前をつけておきましょう(例:
fx-ea-server)。 - Windowsパスワード: 後のRDP接続で使います。必ずメモしておいてください。 忘れると再設定の手間がかかります。
パスワードは英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせた12文字以上が推奨です。
Step 5: 設定完了メールを確認
申し込み完了後、しばらく(数分〜10分程度)するとXserverから「VPS設定完了」メールが届きます。このメールにIPアドレスや初期情報が記載されています。大事なのでフォルダに保管しておきましょう。
[画像: XServer VPS申し込み完了画面とVPS設定メニューの概要]
申し込みが完了したら、次はVPSへの接続とMT5の設定に進みます。EAの選び方や戦略設計については別記事で詳しく解説しています。
[内部リンク: MT5 EA おすすめ・初心者向け選び方記事]
Claudeがエントリーポイントの判断をするFXツールHedgrow FXも、EA運用と組み合わせて使えます。
4. RDP接続でVPSに入る手順(リモートデスクトップ設定)
VPSへのアクセスはWindowsのRDP(リモートデスクトップ)機能で行います。XserverのVPSパネルからRDPファイルをダウンロードし、ダブルクリックするだけで接続できます。
VPSが用意できたら、いよいよアクセスします。WindowsにはRDP(Remote Desktop Protocol)という機能が標準搭載されていて、これを使ってVPSに入ります。
RDP接続とは何か
離れた場所にあるWindowsコンピュータを、自分のPC画面に表示して操作する仕組みです。VPSのデスクトップが自分の画面に映し出されるイメージで、物理的にVPSの前に座っているのと同じ感覚で操作できます。
手順(Windows PCの場合)
Step 1: VPSパネルにログイン
XserverのVPSパネルにアクセスし、「リモートデスクトップ」メニューをクリックします。
Step 2: RDPファイルのダウンロード
「RDPファイルをダウンロード」をクリックします。.rdpという拡張子のファイルがダウンロードされます。デスクトップなどわかりやすい場所に保存してください。
[画像: VPSパネルの「リモートデスクトップ」メニューとRDPファイルダウンロードボタン]
Step 3: RDPファイルをダブルクリック
保存したRDPファイルをダブルクリックすると、「リモートデスクトップ接続」のダイアログが開きます。「接続」をクリックしてください。
[画像: RDPファイルをダブルクリックしてリモートデスクトップ接続ウィンドウが開いた画面]
Step 4: パスワードを入力
「資格情報を入力してください」という画面が出ます。ユーザー名は Administrator(デフォルト)、パスワードは申し込み時に設定したWindowsパスワードを入力します。
「OK」をクリックすると、VPSのWindowsデスクトップが表示されます。
[画像: リモートデスクトップ接続のパスワード入力ダイアログ]
私が最初に詰まったのは、ここでパスワードを間違えてロックアウトされかけたことです。大文字・小文字を間違えやすいので、メモしたものをコピー&ペーストするのが安全です。
Windows Server 2025のデスクトップが表示されたら接続成功です。
5. VPS内でのMT5インストール手順
VPS内でのMT5インストールは、利用するFX会社の公式サイトからインストーラをダウンロードして実行するだけです。インストール完了後、口座番号・パスワード・サーバー名の3点を入力してログインします。
VPS内に入ったら、MT5(MetaTrader 5)をインストールします。ここからの操作はすべてVPS内のWindowsで行います。
MT5(メタトレーダー5)とは
世界中のFXトレーダーが使っている取引プラットフォームです。チャートの表示、注文の発注、EAの実行まですべてこのソフト上で行います。
Step 1: VPS内のブラウザでFX会社の公式サイトへアクセス
VPS内のブラウザ(Edge等)を開き、利用しているFX会社の公式サイトへアクセスします。各FX会社のサイトに「MT5ダウンロード」ページがあります。
必ず取引する会社の公式サイトからダウンロードしてください。 第三者サイトからのダウンロードはセキュリティリスクがあります。これだけは守ってほしいポイントです。
Step 2: MT5インストーラを実行
ダウンロードしたインストーラ(.exeファイル)をダブルクリックしてインストールを進めます。「次へ」「同意する」「インストール」を選んでいくだけで完了します。
[画像: VPS内ブラウザでFX会社公式サイトからMT5をダウンロードしている画面]
Step 3: MT5を起動してログイン
インストールが完了したらMT5を起動します。初回起動時にログイン画面が表示されます。
入力する情報は3つです:
- 口座番号(ログインID): FX会社から送られてきたもの
- パスワード: 取引用パスワード(マスターパスワード)
- サーバー名: FX会社のサーバー名(例:
XM-Real1等)
これらの情報はFX会社の開設完了メールに記載されています。
ログインに成功すると、チャートが表示されます。画面右下のステータスバーに「接続」と表示されていれば、正常に接続できています。
6. EAをVPSに設置する(.ex5ファイルの配置手順)
EAファイル(.ex5)はMT5の「データフォルダ」→「MQL5」→「Experts」フォルダに配置します。配置後はMT5のナビゲーターを更新してEAを認識させます。
MT5がインストールできたら、次はEAファイルを配置します。
EA(エキスパートアドバイザ)とは
MT4・MT5上で動く自動売買プログラムのことです。あらかじめ設定したルールに従って、自動でエントリー・決済を行います。
EAのファイル形式は、MT5用が.ex5、MT4用が.ex4です。この2つには互換性がないため、MT5にはMT5用(.ex5)のEAしか使えません。 これは私も最初に間違えて、「なぜ動かないんだ」と1時間悩んだポイントです。
Step 1: MT5のデータフォルダを開く
MT5上部メニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
[画像: MT5の「ファイル」メニューから「データフォルダを開く」を選択している画面]
Step 2: Expertsフォルダを開く
開いたフォルダの中に「MQL5」というフォルダがあります。その中の「Experts」フォルダを開きます。
パス: {データフォルダ}\MQL5\Experts\
Step 3: EAファイルを配置
取得した.ex5ファイルをこの「Experts」フォルダにドラッグ&ドロップします。
[画像: MT5のExpertsフォルダにex5ファイルをドラッグ&ドロップしている画面]
Step 4: MT5に認識させる
EAを配置したら、MT5側に認識させます。
方法は2つ:
- MT5を一度閉じて再起動する
- 左側の「ナビゲーター」パネルで「エキスパートアドバイザ」を右クリック→「更新」をクリックする
更新すると、ナビゲーターの「エキスパートアドバイザ」一覧に配置したEAの名前が表示されます。これで設置完了です。
[内部リンク: FX EA バックテスト 手順 解説記事]
7. 自動売買を有効化する(「アルゴリズム取引を許可する」設定)
MT5でEAを動かすには、「アルゴリズム取引を許可する」設定をツールバー・オプション・EA設定ダイアログの3か所すべてで有効化する必要があります。1か所でも漏れると動きません。
EAを設置しただけでは動きません。MT5の設定で「自動売買を動かしてもいいよ」という許可をする必要があります。
この設定を忘れると「EAはチャートにあるのに動かない」という状態になります。私も最初はここで30分以上悩みました。
Step 1: オプション画面を開く
MT5上部メニューの「ツール」→「オプション」をクリックします。
Step 2: 「エキスパートアドバイザ」タブを選択
オプションウィンドウが開いたら、「エキスパートアドバイザ」タブをクリックします。
Step 3: 「アルゴリズム取引を許可する」にチェック
「アルゴリズム取引を許可する」というチェックボックスにチェックを入れます。「OK」をクリックして閉じます。
[画像: MT5のオプション画面「アルゴリズム取引を許可する」にチェックを入れた状態]
Step 4: チャートにEAをセット
動かしたい通貨ペアのチャートを開きます。ナビゲーターパネルからEAの名前を見つけ、チャートにドラッグ&ドロップします。
Step 5: EA設定ダイアログで許可設定
EAをチャートにドラッグすると設定ダイアログが開きます。「共通」タブ(または「共有」タブ)に「アルゴリズム取引を許可する」というチェックボックスがあります。ここにもチェックを入れてください。
[画像: EAの設定ダイアログ「共通」タブで「アルゴリズム取引を許可する」にチェックを入れている画面]
Step 6: ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンを有効化
MT5のツールバー(上部または右上)に「アルゴリズム取引」と書かれたボタンがあります。これをクリックして**緑色(有効状態)**にします。
[画像: MT5ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンが緑色になっている状態]
Step 7: 動作確認
チャートの右上に表示されるEAのアイコンが青または緑になっていれば、EAが正常に稼働しています。
赤いアイコンが出ている場合は、Step3またはStep5のチェックが漏れていることがほとんどです。
8. 再起動後もEAが止まらない設定(自動ログオン・スタートアップ登録)
VPS再起動後もEAを自動復旧させるには、Windowsの自動ログオン設定とMT5のスタートアップ登録を必ずセットで行う必要があります。
VPSは基本的に止まりませんが、Windows Updateやメンテナンスで再起動がかかることがあります。再起動後にログインしていない状態だとMT5は起動しない。これを防ぐための設定です。
自動ログオン設定
VPSを再起動したとき、ログイン画面で止まらずに自動でAdministratorアカウントにサインインするよう設定します。
手順:
- Windowsの検索バーに
netplwizと入力してEnter - 「ユーザーアカウント」ウィンドウが開く
- 「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外す
- OKをクリックすると、パスワードの入力を求められる → Administratorのパスワードを入力
- OKで閉じる
[画像: netplwizのユーザーアカウント画面でチェックを外している状態]
MT5のスタートアップ登録
再起動後に自動でMT5が起動するよう、スタートアップフォルダに登録します。
手順:
- Windowsの検索バーに
shell:startupと入力してEnter → スタートアップフォルダが開く - MT5のショートカットを作成して、このフォルダに入れる
- MT5のアイコンを右クリック→「ショートカットの作成」
- 作成したショートカットをスタートアップフォルダにコピー
[画像: Windowsのスタートアップフォルダにmt5のショートカットが配置されている状態]
これで再起動後もWindowsが自動ログインし、MT5が自動起動します。
ただし一点、EAの稼働はMT5にログインしてから再度有効化が必要な場合があります。 週に一度はVPSにRDP接続して状態を目視確認する習慣をつけることをおすすめします。
9. VPS運用のリスクとデメリット【必読】
XServer VPS for FXはEAの稼働環境を安定させるツールです。利益を保証するものではなく、月7,000円超の固定コストがEA損益に関係なく発生し続ける点を理解したうえで契約してください。
VPSを使えばEAが安定して動く、というのは事実です。ただ、VPSは「EAの稼働環境を安定させるツール」であって、利益を保証するものではありません。 この点は強調しておきたいと思います。
コストが固定でかかり続ける
ライトプランで月7,212円(2026年8月27日までのキャンペーン価格。XServer公式料金ページ 参照、2026年6月時点)。EA運用の損益に関係なく毎月かかります。キャンペーン価格のため変動する場合があります。
成績が振るわない月でも、VPS代は出ていく。副業として取り組む場合、まずこのコストを回収できるだけの収益ポテンシャルがEAにあるかどうか、バックテストで十分に検証してからVPSに移行することをおすすめします。
私は最初の頃、バックテストを十分にしないまま「動かしてみれば何とかなるだろう」とVPSを契約して、3ヶ月で10万円近くの損失(VPS代 + 運用損失)を出したことがあります。
セキュリティ管理は自己責任
VPSはインターネットに接続されたサーバーです。パスワードが弱いと不正アクセスのリスクがあります。
最低限やっておくべきこと:
- Administratorのパスワードは推測されにくい複雑なものにする
- Windowsファイアウォールは無効にしない
- 怪しいソフトをVPSにインストールしない
バックテストはローカルPCで実施すること
VPS上でMT5のバックテスト(過去データで検証する機能)を実行すると、CPUやメモリを大量に使います。その間、EA本体の稼働が不安定になることがあります。バックテストは必ずローカルPC側で行いましょう。
週1回の目視確認は必要
SLA 99.99%とはいえ、何かのはずみでMT5が止まっている、EAのアルゴリズム取引が無効化されているということが起きることがあります。週に一度はRDP接続してMT5の状態を確認する習慣をつけてください。
免責事項: 本記事はXServer VPS for FX プレミアムの設定手順を説明することを目的としており、特定のEAや投資戦略の推奨ではありません。FX取引には元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
10. 14日間無料トライアルの使い方ロードマップ
XServer VPS for FXの14日間トライアルでは、Day 1〜5で基本設定を完了させ、Day 10〜13に意図的な再起動テストを行うことで、本番運用前の動作確認が完結します。
XServer VPS for FXには14日間の無料トライアルがあります。この期間を使って「本当に使えるか」を確認してから、継続か解約かを決められます。
せっかくのトライアル期間なので、有効に使うためのロードマップを共有します。
| 日程 | やること | |---|---| | Day 1 | 申し込み完了・RDP接続の確認。VPSデスクトップが表示されるところまで | | Day 2〜3 | MT5インストール・FX口座へのログイン確認 | | Day 4〜5 | EAファイルの配置・自動売買の有効化・チャートへのセット | | Day 7 | 1週間経過の状態確認。EAが止まっていないか・ログにエラーがないか | | Day 10〜13 | 一度意図的に再起動して、自動ログオン・MT5自動起動・EA稼働が復旧するかを確認 | | Day 14 | 契約継続か解約かの最終判断 |
特にDay 10〜13の再起動テストは重要です。 実際に再起動して自動復旧するかを確認しないと、本番環境で「再起動後に止まっていた」という事態が起きたとき初めて気づく、ということになります。
トライアル期間中に「ここが不満だ」と感じた場合は、解約してから他のVPSサービスと比較検討するのも一つの手です。
11. よくあるエラーとトラブル解決法
XServer VPS for FXでEAが動かない場合、原因の9割は「アルゴリズム取引を許可する」設定の漏れか、EAファイルの形式ミス(.ex4と.ex5の混同)です。
私が実際に詰まったこと、同じ立場の人からよく聞くトラブルをまとめました。
EAがチャートに表示されているのに動かない
原因: アルゴリズム取引の許可設定が抜けている
確認箇所:
- MT5ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンが緑色になっているか
- ツール→オプション→エキスパートアドバイザで「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか
- EA設定ダイアログの「共通」タブで「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか
この3か所すべてを確認してください。1か所でも抜けていると動きません。
チャートの右上に赤いアイコンが出ている
原因: EA設定ダイアログで「アルゴリズム取引を許可する」が未チェック
対処法: チャートにセットされているEAをダブルクリック(またはドラッグし直し)→「共通」タブで許可にチェック → OK
MT4用のEAがMT5で動かない
原因: .ex4(MT4専用)はMT5では使用不可
対処法: EA販売元からMT5用の.ex5ファイルを入手してください。MT4用とMT5用は別物として提供されています。
RDP接続でパスワードエラーが出る
原因: 申し込み時のパスワード入力ミス、または大文字・小文字の間違い
対処法: XserverのVPSパネルにログイン → サーバー管理画面からWindowsパスワードをリセット
VPS再起動後にEAが止まっている
原因: 自動ログオン・MT5スタートアップ登録の設定が済んでいない、またはEAの稼働ボタンが再起動後にリセットされた
対処法:
- 「8. 再起動後もEAが止まらない設定」の手順を再確認する
- MT5起動後に、ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンが緑かどうかを確認する
MT5の「アルゴリズム取引を許可する」という表記が見当たらない
原因: MT4とMT5は用語が異なります。MT4では「自動売買を許可する」という表記ですが、MT5では「アルゴリズム取引を許可する」という表記になっています。意味は同じです。
12. まとめ:初心者がつまずくポイントを総まとめ
長くなりましたが、XServer VPS for FXでEAを稼働させるまでの全手順を解説しました。
最後に「初心者が詰まりやすいポイント」を一覧で振り返っておきます。
| ポイント | 注意点 |
|---|---|
| パスワード設定 | 申し込み時に設定したWindowsパスワードを必ずメモ。忘れるとリセット作業が発生する |
| EAのファイル形式 | MT5用は.ex5。MT4用の.ex4は使えない |
| 自動売買の許可設定 | ツールバー・オプション・EA設定ダイアログの3か所すべてを確認 |
| 再起動後の復旧 | 自動ログオン設定 + MT5スタートアップ登録をセットで行う |
| VPS再起動テスト | トライアル期間中に意図的に再起動して復旧を確認しておく |
| コストの把握 | 最低3ヶ月一括払い。月7,000円以上の固定費が発生し続けることを理解したうえで契約する |
| バックテスト | VPS上ではなく、ローカルPCで実施する |
VPSの設定作業は、最初は慣れないことの連続で大変に感じるかもしれません。私も初めてVPSを触ったとき、RDPの接続からMT5の稼働まで半日かかりました。
でも一度設定してしまえば、あとは基本的に動かし続けてくれます。「EAを24時間安定して動かす基盤」が作れれば、あとは戦略の検証と改善に集中できるようになります。
焦らず、一つひとつ確認しながら進めていただければと思います。
免責事項: 本記事はXServer VPS for FX プレミアムの設定手順を説明することを目的としており、特定のEAや投資戦略の推奨ではありません。FX取引には元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
VPS環境が整ったら、EAのエントリー判断を強化する手段として、Claudeがエントリーポイントの判断をするFXツールHedgrow FXと組み合わせて活用することもできます。
よくある質問(FAQ)
Q: MacユーザーはXServer VPS for FXを使えますか? A: VPS自体はMacからでも利用できます。Macには「Microsoft Remote Desktop」という無料アプリがあり、これをインストールすれば同じようにRDP接続が可能です。ただし手順の細部がWindows環境と異なる場合があります。
Q: 無料トライアルの14日間が終わったら自動的に課金されますか? A: XServer VPS for FXの場合、トライアル期間終了後に自動で有料プランに移行する仕組みになっています。解約する場合はトライアル期間内に手続きを行ってください。具体的な解約タイミングは公式サイトの利用規約でご確認ください。
Q: 複数のFX会社のMT5を1つのVPSに入れることはできますか? A: 可能です。MT5自体は複数インストールできますが、同じFX会社のMT5は通常1つのインストールで複数口座に対応しています。ライトプランでも数社分のMT5とEAを動かすことは技術的には可能ですが、EA数が増えてきたら上位プランへの移行を検討してください。
Q: VPSの月額費用はEAの利益でカバーできますか? A: これはEAの運用成績次第であり、保証できるものではありません。ライトプランで月7,000円超のコストがかかりますので(公式料金ページ参照)、EAのバックテストで月次期待値を十分に検証してからVPS契約に進むことをおすすめします。
Q: EA設定後、毎日VPSにアクセスして確認する必要がありますか? A: 毎日でなくても構いません。週に1回程度、RDP接続してMT5が起動していること・EAが稼働していること・エラーログに異常がないことを確認する習慣をつけるのが現実的です。Claudeがエントリーポイントの判断をするFXツールHedgrow FXのようなAIツールと組み合わせると、監視の補助にもなります。
