最終更新: 2026年6月
EAを動かしているのはいいけど、「本当に利益が出ているのか」「どの通貨ペアが足を引っ張っているのか」が把握できていない——これ、私も最初の2年間はずっとそうでした。MT4のログを手動で追いかけていて、全体像が全くつかめていなかったんです。
myfxbook(マイエフエックスブック)を使い始めてから、そのストレスが一気に消えました。MT4に連携するだけで、成績がグラフで自動更新されるんです。無料で使えて、登録も5分もあれば終わります。
myfxbookとは何か
myfxbookはFXトレーダー向けの無料成績管理サービスです。MT4/MT5と連携して取引データを自動収集し、利益推移・勝率・プロフィットファクター・最大ドローダウン等の指標をグラフで可視化してくれます。
本人確認も不要で、メールアドレスがあれば誰でも登録できます。世界中のFXトレーダーが使っている定番サービスで、「EA運用者の必須ツール」と言っても過言ではありません。
myfxbookの大きな特徴のひとつは、成績を公開して第三者に検証してもらえる「検証済み口座」の仕組みです。EA販売者がmyfxbookで成績を公開している場合、購入前にフォワードテストの実績をユーザー自身が確認できます。これはEAの信頼性を判断するうえで非常に有効な手段です。
利用者数は世界規模で数百万人を超えるとされており(myfxbook公式より)、日本国内でも多くの副業トレーダーやEA開発者が活用しています。
myfxbookに登録する手順
手順1: アカウント作成
myfxbook.com にアクセスして「Register」を選択します。メールアドレスとパスワードを入力して登録するだけです。日本語表示にするには、画面下部の国旗マークから「日本語」を選択します。
メールアドレスの認証が必要です。登録完了メールが届いたら、本文のリンクをクリックして認証を完了させてください。認証が済まないとポートフォリオの追加ができません。
手順2: MT4/MT5口座を連携する
ログイン後、上部メニューの「ポートフォリオ」→「アカウントの追加」を選択します。
連携方式は3種類ありますが、初心者には「Auto Update(自動更新)」が最も簡単です。
Auto Updateの設定手順:
- 「MetaTrader 4 (Auto Update)」を選択
- ブローカー名・MT4のサーバー名・口座番号・MT4パスワードを入力
- 「アカウントを作成」をクリック
数分でデータが同期され、これまでの取引履歴と現在のポジション情報がmyfxbookに表示されます。
注意点: ブローカー名とサーバー名は正確に一致している必要があります。たとえばXMTradingであれば「XMGlobal-Real 3」のように、MT4のログイン画面に表示されているサーバー名をそのまま入力してください。
手順3: データが正しく連携されているか確認する
連携直後は「データ取得中」と表示されます。5〜15分程度でチャートが表示されるようになります。取引履歴が空の場合は、MT4のサーバー名・口座番号・パスワードを再確認してください。
注意点: パスワードについて
MT4には「マスターパスワード」と「投資家パスワード(読み取り専用)」の2種類があります。myfxbookへの連携は投資家パスワードだけで十分です。
マスターパスワードを入力すれば取引操作まで可能になりますが、そのリスクは不要です。ブローカーのマイページで投資家パスワードを確認してから設定しましょう。投資家パスワードでは「読み取り」しかできないので、万が一情報が漏洩しても取引が行われることはありません。
myfxbookの成績画面の見方
「Stats」タブが基本
ポートフォリオの口座を選択すると、複数のタブが表示されます。最初に見るべきは「Stats(統計)」タブです。ここに主要指標が集約されています。
「Charts(チャート)」タブでは資産推移グラフが確認でき、「Trades(取引)」タブでは個別の取引履歴を確認できます。日々の運用管理はこの3つのタブを使い回すだけで完結します。
見るべき主要指標8つ
1. Gain(利益率) 元本に対する現在の利益率(%)です。100%なら元本が2倍になったということ。私は月次で記録して、EAの劣化がないか定期的に確認しています。Gainは入出金の影響を受けるため、資金を追加入金したタイミングで一時的に数値が変動することがあります。
2. Profit Factor(プロフィットファクター) 「総利益 ÷ 総損失」で計算される指標です。1.0が損益分岐点。1.3前後が標準的な値で、1.5以上なら優秀と言われています。1.0を下回ったら赤信号です。EAを選ぶ際に最初に確認すべき指標のひとつです。
3. Max Drawdown(最大ドローダウン) 運用開始から現在までの「資金が最も目減りした割合」です。相対ドローダウンで20%以下が目安とされています。たとえば資金100万円で最大ドローダウン20%なら、最悪で20万円の一時的な損失があったということです。
ドローダウンが大きいEAは、耐えられる精神的・資金的な余裕が必要になります。20%を超えるドローダウンは、副業トレーダーには心理的な負担が大きく、途中で運用を止めてしまうリスクも高くなります。
4. Win%(勝率) 全取引の何%が利益を出したかを示します。勝率だけで良し悪しは判断できません。勝率30%でもプロフィットファクターが2.0なら優秀なEAは存在します。逆に、勝率90%でも平均損失が平均利益の10倍あれば長期的には破綻します。
5. Avg. Win / Avg. Loss(平均利益 / 平均損失) 1回の取引における平均的な利益と損失の比率(リスクリワード比)です。Avg. Winの方が高いEAは、少ない勝率でも利益を積み上げられます。リスクリワード比が1.0以下(平均損失が平均利益を上回る)の場合は、勝率が60%を超えていないと長期的な利益は困難です。
6. Best Trade / Worst Trade(最高・最悪の取引) 突出した勝ち・負けがある場合、それがEAの成績を歪めている可能性があります。「最高の取引が全体の利益の50%を占めている」ようなEAは、再現性が疑わしいです。
7. Trades(総取引回数) 統計的に意味を持つには200回以上が目安です。取引回数が少ないうちは成績が良くても偶然の可能性が高い。50回程度では「たまたまうまくいった」と区別できません。
8. Long% / Short%(買い・売りの割合) 買い一辺倒・売り一辺倒のEAは、特定の相場環境にしか対応できていない可能性があります。たとえばロング比率が90%を超えているEAは、円高局面や下落トレンドで大幅に成績が悪化するリスクがあります。
EAごとの成績を分析する方法
複数のEAを稼働させている場合、EA別に成績を分けて確認できます。
副業で複数EAを運用している場合、全体の損益は把握できても「どのEAが稼いでいてどのEAが足を引っ張っているか」がわからなくなります。myfxbookを使えば、この問題をほぼ解決できます。
方法は2つあります。
方法1: マジックナンバーで分類
myfxbookの「Custom Analysis」機能でマジックナンバー(EAに設定する識別番号)ごとに成績を分離できます。EAを作るときにマジックナンバーを固有の数値にしておく必要があります。
マジックナンバーの確認・設定はMT4のEAパラメーター画面で行えます。複数EAを1口座で動かしているなら、必ず異なるマジックナンバーを設定してください。同じ番号が重複すると、Custom Analysisでの分離が正確に行えなくなります。
方法2: MT4口座を分ける
EA別に口座を分けてmyfxbookに複数登録する方法です。管理が少し面倒ですが、最も明確にEAごとの貢献度がわかります。副業トレーダーとして複数のEAを使い分けるなら、この管理方法をおすすめします。
口座を分ける場合は、ブローカーのサブ口座機能(XMやFXGTなどの国内外ブローカーで対応)を利用すると便利です。
myfxbookを使うときの注意点
成績の公開設定に気をつける
myfxbookでは成績を他のユーザーに公開する設定が可能です。デフォルトの設定によっては、意図せず自分の口座成績が公開される場合があります。
設定画面で「Privacy Settings(プライバシー設定)」を確認し、公開したくない場合は「Private(非公開)」に設定してください。
公開設定のままだと、口座残高・ポジション保有状況・使用ブローカーなどが第三者に見える状態になります。セキュリティの観点から、まず「Private」に設定したうえで、意図的に公開したい項目だけを開放する運用を推奨します。
1日1回の自動更新が基本
Auto Update方式は、myfxbookのサーバーがMT4に自動アクセスして成績を更新する仕組みです。リアルタイム更新ではなく、おおむね1日数回の更新サイクルです。
リアルタイムに近い更新が必要な場合は「EA Plugin」方式を利用することで更新頻度を上げることができます。ただし設定がやや複雑なため、最初はAuto Updateで慣れてから移行することをおすすめします。
入出金のタイミングで指標が一時的に変動する
入金・出金のタイミングで、GainやDrawdownの数値が一時的に歪む場合があります。これはmyfxbookの計算仕様によるもので、バグではありません。入出金後は数日間、指標の変動に注意してください。
myfxbookと連動したEA管理サイクル
myfxbookを最大限活用するには、「登録して終わり」ではなく定期的なレビューサイクルを組み込むことが重要です。私が実践しているサイクルを紹介します。
週次確認(5分):
- 各EAのGainが前週比で大きく落ちていないか
- 異常な取引(Best TradeやWorst Tradeが突出していないか)
月次レビュー(30分):
- Profit Factorの推移が劣化していないか
- Max Drawdownが許容範囲内か
- 通貨ペア別・EMA別の貢献度確認
このサイクルを組むことで、EAの劣化に気づくのが遅れて損失が拡大するリスクを減らせます。
MT4バックテストの設定で迷ったときの解決策はこちらの記事でも解説しています。
まとめ:myfxbookを活用したEA成績管理
- myfxbookは無料で使えるEA成績管理の定番ツール。登録はメールアドレスのみで完了する
- MT4との連携は投資家パスワード(読み取り専用)を使えば安全
- 確認すべき主要指標はGain・Profit Factor・Max Drawdown・Trades(総取引数)の4つ
- 複数EAを運用するならマジックナンバーで分類するか、口座を分けて管理する
- 成績の公開設定は「Private」に設定してから始めるのが安全
myfxbookを使えば、MT4のログを手動で追いかける必要がなくなります。成績の可視化によってEAの劣化にも早く気づけます。「EAを動かしているが成績がよく把握できていない」という方は、今すぐ登録してみてください。無料で始められます。
よくある質問(FAQ)
Q: myfxbookは本当に無料で使えますか? A: 基本機能は完全無料です。高度な分析機能(「Quant」等)は有料ですが、EA成績の確認・グラフ表示・基本統計には課金不要で利用できます。
Q: myfxbookに口座情報を入れても安全ですか? A: 投資家パスワード(読み取り専用)のみ使用する限り、取引操作はできないため安全性は高いです。ただし世界中に成績を公開したくない場合は、プライバシー設定を必ず確認してください。
Q: MT5でも使えますか? A: はい。myfxbookはMT4・MT5両対応です。連携手順はMT4とほぼ同じです。
Q: 成績がおかしい数値になっているときはどうすればいいですか? A: 入出金のタイミングで一時的に成績指標が歪む場合があります。入金したばかりだと「ドローダウンが急増したように見える」ことがあります。Data点検機能で手動修正も可能です。
Q: 無料EAの選定にmyfxbookのデータは役立ちますか? A: 役立ちます。EA開発者がmyfxbookで成績を公開している場合、フォワードテストの実績を確認できます。ただし公開している成績が最良の期間だけを切り取っている可能性もあるため、運用開始日・取引回数・最悪ドローダウンの時期まで確認してから判断してください。
Q: 複数ブローカーの口座を1つのmyfxbookアカウントで管理できますか? A: はい。myfxbookでは複数の口座を1つのポートフォリオ画面に登録して一括管理できます。異なるブローカーの口座を複数登録しても問題ありません。
Q: myfxbookのデータをExportして使えますか? A: はい。取引履歴はCSV形式でエクスポートできます。Excelでの独自集計や税務申告用の記録としても活用できます。
Q: myfxbookで確認できるEAの成績は信頼できますか? A: 「Verified(検証済み)」バッジがついた口座は、myfxbookが取引データを第三者として確認しているため、手動操作や改ざんがない実績として参照できます。検証済みでない成績は参考程度にとどめてください。
免責事項: 過去の取引成績は将来の利益を保証しません。FX取引には元本割れリスクがあります。余剰資金での取引と適切なリスク管理を徹底してください。
著者情報: 会社員トレーダー(FX副業歴7年・myfxbook活用歴5年)
