最終更新: 2026年06月
裁量トレードを3年間やって、毎年30〜50万円を溶かしていた私が言うのも何ですが、FX自動売買を始めてから、ようやく「仕事しながらFXを続けられる」実感を持てるようになりました。
きっかけは単純で、「感情でエントリーしてしまう」「仕事中にチャートが気になって仕方ない」この2つの悩みが消えたことです。
この記事では、私と同じように「裁量トレードで何度も感情負けした」「仕事があるから常にチャートを見ていられない」という30代の会社員・副業志望者の方に向けて、FX自動売買の始め方を実際に私が使っている手順そのままに書きます。特に「EAをどの数値で選ぶか」というところは、競合記事のほとんどが曖昧にしているところなので、具体的な合格ラインまで踏み込んで解説します。
FX自動売買とは?裁量トレードとの決定的な違い
FX自動売買とは、事前に設定した売買ルールをプログラムが24時間自動執行する取引手法で、人間の感情・判断を介さずにトレードできる点が裁量取引との最大の違いです。
噛み砕いて言うと、「ドル円が〇〇円まで下がったら買って、〇〇円まで上がったら売る」というルールをあらかじめプログラムに覚えさせておけば、あなたが寝ていても仕事中でも、プログラムが代わりに売買してくれます。
裁量トレードとの違いを整理するとこうなります。
| 比較項目 | 裁量トレード | 自動売買 | |---|---|---| | 意思決定 | 人間がその都度判断 | プログラムが自動実行 | | 感情の影響 | 大きい(恐怖・欲が入る) | ほぼない | | 監視時間 | チャート張り付き必要 | 週1確認でも回せる | | 相場急変対応 | 柔軟(手動で対応) | 遅延リスクあり |
私が裁量トレードをしていた頃、一番やらかしていたのが「損切りできない」問題でした。「もう少し待てば戻るかも」という根拠のない期待感で損切りラインを動かし続けた結果、大きな損失を出す。これを3年間繰り返していた。
自動売買にはその「感情」が入る余地がないので、設定したルール通りに損切りが執行されます。これが私には決定的に向いていたんですよね。
自動売買の3タイプ|初心者はどれから始めるべきか
初心者には既成EAから選んで動かす「選択型」か、値幅を設定するだけの「リピート型」が最適で、プログラミング知識は一切不要です。
自動売買には大きく3つのタイプがあります。
タイプ1:既成EA使用型(選択型)
EA(エキスパートアドバイザー)とは、MetaTrader(後述)という取引ソフトウェアで動く自動売買プログラムのことです。開発者が作ったEAを購入またはダウンロードして、自分のMT4/MT5(MetaTraderの略称)に読み込ませるだけでトレードが始まる。プログラミングの知識はいらないのですが、「どのEAを選ぶか」という目利きがそのまま損益に直結します。
タイプ2:リピート系注文型(リピート型)
ループイフダン(アイネット証券)やトライオートFX(インヴァスト証券)などのサービスを使う方法です。「ドル円が140〜150円の範囲で、1円間隔で買い→1円上がったら売り」という設定をするだけで、自動的にトレードが繰り返されます。設定がシンプルなぶん始めやすい。ただし、「レンジから大きく外れると損失が膨らむ」というリスクは意識しておいたほうがいいです。
タイプ3:自作EA型(自作型)
MQL4やMQL5というプログラミング言語でEAを自分で書く方法で、完全に自分のルールを組み込めます。ただしプログラミング知識が必要なため、初心者には正直おすすめしません。
初心者へのおすすめ: 最初の1〜2ヶ月は「タイプ2のリピート型」で自動売買の感覚をつかんで、慣れてきたら「タイプ1の既成EA選択型」に移行する順序が現実的です。アイネット証券のループイフダンは必要資金が通貨ペア・設定値幅によって異なるため、最初は公式サイトの目安資金表を確認した上で、小さくスタートするのに向いています。
自動売買のメリット・正直なデメリット
主なメリットは24時間稼働・感情排除・副業との両立、デメリットは相場急変への対応遅延・EA選択ミスによる損失リスク・継続的な監視コストです。
ここは正直に書きます。メリットだけ並べる記事が多いですが、私は過去に自動売買でも失敗していますので。
メリット
24時間ノンストップ稼働 FX市場は平日24時間動いています。ロンドン時間(夕方〜深夜)やニューヨーク時間(深夜〜早朝)に値動きが大きくなることが多いですが、自動売買なら寝ていてもプログラムが動き続けている。これだけでも裁量との差は歴然です。
感情ゼロの機械的執行 「もう少し待てば」「ここはチャンスかも」という感情的判断が入りません。設定したルールを100%の確率で実行する。私にとってはこれが最大のメリットでした。
副業との完全な両立 平日は仕事、週末だけ確認。このスタイルで回せるのが自動売買の強みです。後述のVPSと組み合わせれば、パソコンを起動しっぱなしにする必要もなくなります。
メンタル負荷の大幅削減 裁量トレードをしていた頃は、ポジションを持っているとお昼休みも仕事が手につかなかった。自動売買に切り替えてから、その心理的な重荷がかなり軽くなりました。体感では半分以下になった感じがします。
デメリット(ここが肝心)
相場急変への対応が遅れる 2022年3月のウクライナ侵攻のような急変相場では、EAが設定通りに動き続けることで損失が膨らむケースがあります。手動で止める判断が必要になりますが、気づくのが遅れる可能性はゼロではない。
EA選択ミスが直接損失に直結する 「どのEAを使うか」の判断を間違えると、そのまま損失が積み上がります。裁量なら自分で止められますが、自動売買はプログラムが粛々と続けてしまいます。
完全放置はできない(監視コストがある) 「全自動で何もしなくていい」と思って始める方が多いのですが、週1回程度の収益確認と異常時の停止対応は必要です。「監視が要らない」ではなく「監視の頻度を減らせる」が正確な表現で、ここは誤解されがちです。
【投資リスクについて】 FX取引は元本割れのリスクがあります。特に為替レートの急変時には想定を超える損失が発生する可能性があります。自動売買システムは過去のデータや設定に基づいて動作しますが、将来の利益を保証するものではありません。投資は余剰資金で行い、ご自身の判断と責任のもとで実施してください。本記事は投資助言を目的とするものではありません。
失敗しないEA選びの4つの数値基準【競合が教えない合格ライン】
信頼できるEAの最低基準は、勝率60%以上・プロフィットファクター2.0以上・総取引回数200回以上・最大ドローダウン20%以内の4条件が同時に満たされていることです。
これが、私がEAを評価するときに使っている4つの数値基準です。競合記事のほとんどが「プロフィットファクターを確認しましょう」と書くだけで、「具体的にいくつ以上なのか」を書いていない。ここを曖昧にしたまま自動売買を始めると、私のように失敗します。
基準1:勝率 60%以上
勝率とは、全取引のうち利益が出た取引の割合です。「60%以上」は業界内で語られる水準で、あくまで目安ですが、ひとつの合格ラインとして使えます。
ただし、勝率だけで判断するのは危ない。勝率90%でも、1回の負けで10回分の利益を全部吹き飛ばすようなEAは論外です。後述のPF(プロフィットファクター)と必ずセットで見てください。
基準2:プロフィットファクター(PF)2.0以上
プロフィットファクター(PF)とは、「総利益 ÷ 総損失」で計算される数値で、1.0が損益分岐点です。PF1.5なら「1円損して1.5円稼ぐ」という比率。
ちなみにOANDA公式では、PFの安全圏目安は1.3〜2.0とされています。2.0を超えると「優秀」という評価になりますが、同時に「過剰最適化(カーブフィッティング)を疑う」という指摘もある。
私の判断基準: PF2.0〜3.0の範囲を「合格圏」として扱っています。PF3.0を超えると「過去データへの過剰な当てはめ」を疑います。正直なところ、3.0超のEAを見るとむしろ警戒心が先に立ちます。
基準3:総取引回数 200回以上
多くの記事が触れていない、でも私が一番こだわっている基準です。いくらPFが高くても、取引回数が20回や30回では統計的な信頼性がない。「たまたま良かっただけ」の可能性がどうしても拭えない。
200回以上の取引実績があれば、ある程度「再現性がある手法」として評価できます。バックテストでこのボリュームがないEAは、私は候補から外しています。
基準4:最大ドローダウン 20%以内
ドローダウン(DD)とは、資産がピークから最大でどれだけ下落したかを示す指標です。最大ドローダウン20%以内というのは、OANDA証券のEA評価解説ページをはじめ複数の国内FX情報サービスが目安として示している数値です(公式規格ではありません)。
たとえば100万円の運用資金があるなら、最悪でも20万円(20%)の含み損に耐えられる設計かどうかを確認します。これを超えてくると、精神的にも資金的にも判断がぶれてきます。
4基準まとめ表
| 評価項目 | 合格ライン | 注意点 | |---|---|---| | 勝率 | 60%以上(目安) | PFとセットで確認必須 | | プロフィットファクター | 2.0以上(目安) | 3.0超は過剰最適化を疑う | | 総取引回数 | 200回以上 | 統計的信頼性の担保 | | 最大ドローダウン | 20%以内(目安) | 資金管理の安全圏 |
これらの数値はあくまで私が採用している参考値であり、公式・業界標準の規格ではありません。この基準を満たすEAであっても損失が発生する可能性は常にあります。過去のバックテスト結果は将来の成果を保証しません。
なお、Hedgrow FXではこの4基準(勝率60%以上・PF2.0以上・取引回数200回以上・最大DD20%以内)を合格ラインとして設定・検証しているため、EA選びの参考サービスとして活用できます。EAを一から探す手間を省きたい方には参考になると思います。
Claudeがエントリー候補の参考情報を提示する補助ツールHedgrow FXでは、この4つの数値基準をクリアしたEAの検証データを確認できます。最終的な投資判断は必ずご自身で行ってください。
FX自動売買を始める5ステップ【口座開設からEA稼働まで】
FX口座開設→MT4/MT5インストール→EA取得→バックテストで合格確認→フォワードテスト→本番稼働の流れで進みます。口座開設の審査期間により異なりますが、早ければ1週間程度で自動売買を開始できる場合があります。
「始め方がわからない」という方のために、私が最初にやった手順をそのまま書きます。
ステップ1:MT4/MT5対応のFX口座を開設する(所要時間:1〜3日)
MT4(MetaTrader4)・MT5(MetaTrader5)とは、世界中で使われている取引プラットフォーム(取引ソフトウェア)です。EAはこのソフトウェア上で動くため、MT4/MT5に対応したFX口座が必要です。
XMTrading、FXGT、Tradeviewなどの海外ブローカーがMT4/MT5に対応しており、国内では外為どっとコムやGMOクリック証券がMT4対応です。
選ぶときに気をつけたいのが「スプレッド」(売値と買値の差。実質的な取引コスト)。自動売買では取引回数が多くなるぶん、スプレッドのコスト積み上がりが裁量より影響します。狭いブローカーを選ぶほうが長期的には有利です。
ステップ2:MT4またはMT5をインストールする(所要時間:30分)
ブローカーのサイトからMT4またはMT5をダウンロードしてインストール。口座番号とパスワードでログインすれば使えます。作業自体は30分もあれば終わります。
MT4とMT5どちらを選ぶかについてはFAQセクションで詳しく書いていますが、結論から言えば「使いたいEAが対応しているプラットフォーム」を優先して選べばOKです。
ステップ3:EAを取得する(所要時間:数時間〜数日)
MQL5マーケット(MetaTraderの公式EAマーケット)や有料EAレビューサイトからEAを入手します。無料のものから数万円するものまでさまざまです。
絶対に近づかないでほしいのが「絶対儲かる」「ロスカット(保証金を下回ると強制的に決済される仕組み)なし」「月利30%」といった文句を掲げるEAです。私の経験では、こういうEAはほぼ100%問題があります。
ステップ4:バックテストで合格を確認する(所要時間:半日〜1日)
ここが最重要ステップです。MT4/MT5にはストラテジーテスター(バックテスト機能)が内蔵されていて、過去の相場データを使ってEAの成績をシミュレーションできます。
前述の4つの合格基準(勝率60%以上・PF2.0以上・200回以上・最大DD20%以内)を満たしているか、必ず自分の環境で確認してください。他人の結果を流用するのは危険です。
ステップ5:フォワードテストを経て本番稼働(所要時間:1〜4週間)
フォワードテストとは、リアルの相場環境でEAを小額(または模擬取引口座)で動かして、バックテスト通りに動くかを確認する作業です。バックテストは過去データへの後付けシミュレーションなので、実際の相場では乖離が生じることがあります。
私のルールは「2〜4週間のフォワードテストで大きな乖離がなければ本番稼働」です。急いで本番に入るより、このひと手間を踏む方が長期的には安全です。
バックテストの読み方と「動かしてよいEA」の判断基準
バックテスト結果でプロフィットファクター2.0以上・最大ドローダウン20%以内・取引回数200回以上の3条件が揃っているEAのみを実稼働の候補として検討してください。
バックテストの結果画面を初めて見ると、数字がたくさんあって何を見ればいいか迷うと思います。私も最初はそうでした。見るべき項目を5つに絞ります。
ストラテジーテスターで確認する5項目
MT4/MT5のストラテジーテスターを実行すると「レポート」タブに結果が表示されます。最優先で確認するのはこの5つです。
1. プロフィットファクター(Profit Factor) 最重要指標。2.0以上であることを確認。3.0を超えている場合は過剰最適化を疑い、設定を見直すことをお勧めします。
2. 総取引回数(Total Trades) 200回以上が最低条件です。これが少ないとデータの信頼性が落ちます。バックテスト期間を長めに取ること(最低でも3〜5年分のデータ)で取引回数を増やせます。
3. 最大ドローダウン(Max Drawdown) パーセンテージで表示されます。20%以内であることを確認してください。
4. 勝率(Win Ratio) 60%以上が目安ですが、PFとセットで評価することが大前提です。
5. 純利益(Net Profit) プラスであることは当然として、伸び方が一定かどうかも見てください。期間によって極端にばらついていると安定性に疑問が残ります。
バックテストとフォワードテストの乖離問題
バックテストで優秀な結果が出ても、実際のトレードで同じ成績が出るとは限りません。主な理由は3つあります。
過剰最適化(カーブフィッティング): 過去データに過度に最適化されたパラメータは、未来の相場では通用しないことが多い。
スリッページ: バックテストでは理想的な約定価格を想定しますが、実際の取引では価格がずれる(スリッページ)ことがあります。
流動性の変化: 経済指標発表前後や相場急変時には、スプレッドが広がり約定条件が悪化します。
この乖離を確認するために、フォワードテストが必要なんです。Hedgrow FXでは、前述の4基準(WIN率≥60%/PF≥2.0/N≥200/MaxDD≤20%)を設定基準として採用・検証しているため、この基準に照らして選んだEAがどう動くかの参考情報として活用できます。
バックテスト合否の判断フロー
バックテスト実施
↓
PF 2.0以上? → NOなら候補から除外
↓
取引回数200回以上? → NOなら期間延長して再テスト
↓
最大DD 20%以内? → NOなら候補から除外
↓
勝率60%以上? → NOなら慎重に再検討
↓
全条件クリア → フォワードテストへ進む
VPSで24時間自動稼働させる方法
EAをPCなしで稼働させるにはFX向けVPS(月額2,600〜8,000円程度)が必要で、MetaTraderと接続設定すれば電源オフ時も取引を継続できます。
VPS(仮想専用サーバー)とは、クラウド上に常時稼働するコンピュータを借りるサービスです。「自分のPCを24時間起動しっぱなしにしなくていい」「停電・PCクラッシュのリスクがない」という2点が主なメリットです。
VPSが必要な理由
理由はシンプルです。MT4/MT5はパソコン上で動くソフトウェアなので、EAを稼働させるにはそのパソコンが起動していないといけない。ところが現実には、平日は仕事で外出しているし、夜中の取引機会は逃したくない、PCがクラッシュしたら取引が止まる——という問題がある。この3つが、私がVPSに移行した理由のほぼ全てです。
VPS上にMT4/MT5をインストールしてEAを設定すれば、あなたのパソコンを閉じていても取引が続きます。
FX向けVPSのコスト目安
代表的なサービスの価格感はこんなところです。
- シンクラウドデスクトップ for FX スタンダードプラン:3,270円/月(年払い・2026年6月時点)
- XServer VPS for FX プレミアム Lightプラン:通常7,840円/月
ちなみに、国内ブローカーの中にはFX口座利用者向けにVPSを無料提供しているところもあります(一定の取引量が条件の場合が多い)。月の取引量次第では、VPSコストをゼロにできることも。使っているブローカーのサービスページは一度確認してみてください。
副業での総コスト試算
| 費用項目 | 月額 | |---|---| | VPS費用 | 2,600〜8,000円程度(プランにより差あり) | | EA購入費用(1回払い) | 0〜数万円(初期費用) | | 取引コスト(スプレッド) | 取引量次第 |
VPS費用は月2,600〜8,000円程度を見ておくといいでしょう。これが「副業FXを回すためのランニングコスト」になります。
VPS設定の流れ
- VPSサービスに申し込み(「シンクラウド」や「XServer」等)
- VPS上でMT4/MT5をダウンロード・インストール
- FX口座のサーバー情報でMT4/MT5にログイン
- EAファイルをVPSにアップロード
- MT4/MT5の「エキスパートアドバイザー」設定でEAを有効化
- 自動売買ボタンをオンにして稼働確認
設定自体は1〜2時間あれば完了します。VPS提供会社のサポートページに手順が書いてあるので、それを見ながら進めれば詰まることは少ないと思います。
週1監視で回すための設計
副業サラリーマンが「週1監視」でFX自動売買を維持するための最小チェックリストを紹介します。
毎週確認すること(15〜30分)
- [ ] 収益グラフに急激な変化がないか
- [ ] ドローダウンが20%を超えていないか
- [ ] EAが止まっていないか(VPSがダウンしていないか)
- [ ] 翌週に重要経済指標(雇用統計・FOMC等)があるか確認
即時対応が必要なケース(プッシュ通知等で検知する)
- ドローダウンが設定した警戒ライン(例:15%)を超えたとき
- 相場の急変動(日銀会合・FRBの緊急発表等)を知ったとき
MT4/MT5にはメール・プッシュ通知機能があるので、条件を設定しておくと平日でも異常検知ができます。私はドローダウン15%超でスマホ通知が来るよう設定していて、実際に何度か助けられました。
自動売買でよくある失敗パターンと回避策
最もよくある失敗は「バックテスト未確認での本番稼働」「急変相場でEAを停止しない」「1つのEAに資金集中」の3つで、それぞれ具体的な回避策があります。
私自身がやらかした失敗と、周りの自動売買ユーザーに聞いた失敗を集めました。
失敗1:バックテスト未確認で本番稼働
「評判が良いって聞いたから」「紹介記事で成績が良かったから」という理由だけで本番稼働させるのは危険です。他人のバックテスト結果は「その人のブローカー・設定・期間」での話であり、あなたの環境で同じになる保証はどこにもない。
回避策: 必ず自分の環境でバックテストを実施し、4つの合格基準を満たすか確認してから稼働させる。
失敗2:急変相場でEAを停止しない
2024年7月末の日銀追加利上げ決定をきっかけに、円相場は8月初旬にかけて約1ヶ月で20円近く変動するという急激な局面がありました。通常の相場を前提に設計されたEAは、こういうときに損失を積み重ねていきます。「自動売買だから大丈夫」と放置した人ほど大きなダメージを受けた。
私はこのとき、仕事の昼休みにニュースを見てVPSにアクセスし、手動でEAを一時停止しました。「相場が落ち着いてから再稼働」という判断ができたのは、週1監視の習慣があったからだと思っています。
回避策: 重要な経済イベント前はEAの稼働を手動で止めるか、ロット(1回の取引量)を最小限に下げる。平日でも朝晩2〜3分ニュースを確認する習慣をつける。
失敗3:1つのEAに資金集中
「このEAが一番良かったから全資金をここに」という判断は危険です。どんなに優秀なEAでも、特定の相場環境が続くと成績が急悪化することがある。
回避策: 複数通貨ペア・複数EAに分散する。資金の30〜40%を1つのEAの上限にするルールを設ける。
失敗4:損失が出てもEAを変え続ける
「うまくいかないからEAを乗り換える→また損失→また乗り換え」というサイクルにはまる人が多いです。乗り換えのたびにバックテスト未確認で試してしまうことも。
回避策: EAを変える基準を事前に数値で決めておく(例:「3ヶ月でドローダウン25%超えたら見直し」)。その基準に達するまでは、感情で乗り換えない。
よくある質問(FAQ)
Q: FX自動売買は初心者でも本当に稼げますか? A: EA選定・資金管理・監視体制が適切であれば利益機会はありますが、元本割れのリスクは常に存在します。「稼げる仕組みを作れる可能性がある」のは本当ですが、利益を保証するものでは一切ありません。
Q: 自動売買を始めるための最低資金はいくらですか? A: リスク管理の観点から最低10万円以上が推奨されます。ただしアイネット証券ループイフダンの必要資金は通貨ペア・設定値幅によって異なり、小さい設定値幅では数十万円以上が目安になることもあります(公式目安資金表を参照)。証拠金維持率(預けた保証金の余裕を示す指標)を余裕を持って保てる資金量が安全で、余裕のある人は30万円以上から始めることをお勧めします。
Q: プロフィットファクター2.0以上のEAはどこで見つけられますか? A: MQL5マーケット(MetaTrader公式のEAショップ)や有料EAレビューサイトで探せます。ただし、掲載データをそのまま信じるのではなく、必ず自分でバックテストを実施して4つの合格基準を確認することが重要です。Claudeがエントリー候補の参考情報を提示する補助ツールHedgrow FXでも、この基準に沿った検証済みデータを参照できます。最終的な投資判断はご自身で行ってください。
Q: MT4とMT5はどちらを選ぶべきですか? A: 利用したいEAが対応しているプラットフォームを優先して選んでください。EAの数の多さではMT4が有利、最新機能・多通貨対応ではMT5が有利です。迷ったらEA配布サイトの「MT4対応」「MT5対応」の表記を確認してから口座を開設するのが確実です。
Q: EAを使えばチャートを見なくていいですか? A: 「完全放置」は危険です。週1回の収益確認と急変相場時の手動停止対応は最低限必要です。「常にチャートを見なくていい」は本当ですが、「一切見なくていい」は誤りです。
Q: バックテストと実際の取引結果が大きく違うのはなぜですか? A: バックテストは過去データへの後付けシミュレーションのため、スリッページ(約定価格のズレ)や流動性の変化が正確に反映されないことが主な原因です。これを補うために2〜4週間のフォワードテストが必要です。
Q: 無料EAでも実用的なものはありますか? A: 無料EAでも性能の高いものは存在します。MQL5マーケットにも無料EAは多数あります。ただし、無料でも有料でも「自分でバックテストを実施して4つの合格基準を満たしているか確認する」というプロセスは省けません。
まとめ:自動売買は「楽になる仕組み」であって「楽に稼げる仕組み」ではない
FX自動売買を始めて7年経ちますが、正直なところ「楽して稼げる魔法」ではありません。EA選びの目利き・バックテストの確認・急変相場への対応など、やるべきことは確かにあります。
ただ、裁量トレードで3年間感情負けし続けた私には、「感情を排除した機械的なルール執行」と「週1監視で回せる副業スタイル」は合っていました。損失体験から学んだ4つの数値基準(勝率60%以上・PF2.0以上・200回以上・最大DD20%以内)を守り続けることで、プラスの運用成績を継続できています。(個人の運用結果は取引条件・期間・相場環境によって大きく異なります。同様の成果を保証するものではありません。FX取引はリスクを伴い、元本割れの可能性があります。)
まず小さく始めること。バックテストを必ず自分でやること。急変相場は手動で対応すること。この3つを守れば、自動売買は会社員の副業に十分活用できる手法だと思います。
Claudeがエントリー候補の参考情報を提示する補助ツールHedgrow FXは、この記事で紹介した4基準に基づいたEA検証の参考として活用できます。最終的な投資判断は必ずご自身で行ってください。
【免責事項】 本記事で紹介するFX自動売買(EA)の運用は、元本の損失を含む投資リスクを伴います。過去のバックテスト結果や取引実績は将来の利益を保証するものではありません。為替レートは予測困難な変動をするため、想定を超える損失が発生する可能性があります。FX取引は証拠金(レバレッジ)を使用するため、預けた資金を超える損失が生じる可能性もあります。投資の判断は必ずご自身の責任において行い、余裕資金の範囲内で実施してください。金融庁に登録された業者を利用し、疑問がある場合は専門家へのご相談をお勧めします。本記事は特定のEAや金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。(金融先物取引業協会(FFAJ)2026年5月公表データによると、店頭FXの月次取引出来高は8,239,575億円・取扱業者46社に上り、個人投資家の市場参加は活発ですが、利益を出せる投資家は常に一部に限られます。)
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